
最近、寝ても疲れが取れない、気持ちが不安定、なんとなくやる気が出ない…。 そんな不調を感じていませんか?
それは「気持ちの問題」ではなく、自律神経のバランスが乱れているサインかもしれません。 自律神経は、呼吸・血流・体温・ホルモンなど、私たちが意識できない部分を24時間整えてくれる“体の司令塔”。 この神経がうまく働かないと、心と体の両方に小さなズレが生まれます。

呼吸は「自律神経」を整える一番身近な方法
深い呼吸は、ただのリラックスではなく、副交感神経を働かせるスイッチです。 忙しいときや不安なときは呼吸が浅くなり、体は常に“緊張モード”に入ります。 この状態が続くと、
- 肩こりや頭痛
- 冷えやむくみ
- イライラや不眠

といった不調が積み重なっていきます。 でも、意識して呼吸を整えることで、体は「安心していい」と感じます。 その瞬間から、心拍・血流・脳の働きが落ち着き、体内のリズムが少しずつ整っていきます。
年齢とともに変わる“体のモード”を受け入れる
40代以降の女性の体は、ホルモンバランスや代謝の変化とともに、自律神経の反応も変わっていく時期です。 若いころのように“がんばる”だけでは、疲れが抜けなくなってくる。 だからこそ、今の自分に合った「整え方」を知ることが大切です。
無理に動くよりも、
- 呼吸を深める
- 体の中心(背骨・骨盤)を安定させる
- 安心感を感じながら動く
こうした“ゆるめて整える”アプローチが、年齢とともに心地よく響いていきます。
背骨を整えると、神経が落ち着く
背骨は、自律神経の大切な通り道。
呼吸と連動して背骨がしなやかに動くと、神経の流れがスムーズになります。 逆に、姿勢が崩れて背骨がこわばると、神経の伝達が滞り、体も心も緊張しやすくなります。

日常の中で背骨を意識するだけでも変化が生まれます。 たとえば、
- 背中全体で息を吸う
- 下腹の奥まで呼吸の流れを感じる
- 座るときに「坐骨(ざこつ)」を感じる
そんな小さな意識が、神経を静め、体の奥に“安心”を戻してくれます。
「整える」は、がんばることではない
変化に対応できないとき、 それは意志の弱さではなく、体が慎重になっているサイン。 神経は「安全でない」と感じると、自然と動きを止めます。 だからこそ、“頑張って変える”より“安心して動ける”環境をつくることが大切です。
整うとは、緩むこと。 緩むとは、体が安心して動ける状態を取り戻すこと。 呼吸とともに体の奥の静けさを感じられる時間を、日常に少しずつ増やしていきましょう。

今日からできる「自律神経を整える3ステップ」
- 朝・昼・夜に3回、呼吸を意識する
吸うよりも“吐く”を丁寧に。息を長く吐くほど、副交感神経が働きます。 - 背骨をやさしく動かす
椅子に座ったまま、背中を丸めたり伸ばしたり。呼吸に合わせて無理なく。 - 寝る前に「ふぅ〜」と声に出して吐く
声を出すことで、喉・胸・横隔膜の緊張がほどけ、神経が休まりやすくなります。
体が整うと、心も自然に整います。 それは“特別なこと”ではなく、神経が落ち着いて「今の自分で動ける」状態になるという、とても現実的な変化です。
今日も、ふわっと自分の呼吸を思い出してみましょう。 その一呼吸から、体のリズムは静かに整いはじめます。
Harmony|大人のための、心と体がほどけるボディメイク
呼吸・神経・骨格から整える“がんばらないボディメイク”。
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